2012年5月17日木曜日

あなたが買った日食観察グラス、性能は?

多くのブロガーが日食グラスの紹介を貼り付けている今日この頃です。来週の月曜(5月21日)ですね、金環日食。さて、この時期になって、消費者庁から気になる発表が出されたようです。市販されている観察用のグラスの中に光を遮る能力が十分ではないとみられるものがあるとして、室内の蛍光灯をつけてかざした際に、蛍光灯の形がはっきり見えるものなどは使わないよう注意を呼びかけているとのことであります。

さらに、消費者庁には、今月になって天文関係者から「市販されている日食観察用のグラスの中に、光を遮る能力が十分ではないとみられるものがある」という情報が寄せられていたということですが…。金環日食まで1週間を切ってますから、少し消費者庁の動きが遅いような気もしないでもありません。もしかして、コンプガチャで忙しかったのでしょうか?

こうした天文関係者からの指摘をを受けて、市販されている製品のうち9種類を入手して、現在、専門機関で性能を調べる商品テストをしているとのことですが、調査は間に合うのでしょうか。そして、消費者への周知は間に合うのでしょうかね。
多くの物販アフィリエイトブロガーが、日食グラスを自己のサイトに貼りまくっておりましたが、この時期にあっては、既に、多くの商品が注文・配送を終えているかもしれません。一説によると、市販されたり、配布されたりした日食グラスが60種類はある言われております。景品表示法とにらめっこしていた消費者庁は、「今更、60種類も性能を調べるなんてできるかよ!コンプガチャガチャうるせェし…」として、自ら性能調査を行う途は断念し、消費者に注意を呼びかける手法に頼ることにしたそうです。



今朝の日経・社会面より

日経の記事によりますと、危険な日食グラスの見分け方が4つ記載されております。光を遮る性能が不十分な日食グラスを用いた場合、日食網膜症に陥る危険があるそうです。


日食網膜症とは?


以下、日食ナビさんの記事を引用します。

目のヤケド

日食網膜症は、誤った方法による太陽観察によって起こる目の障害の総称です。誤った方法で日食観察すると永久的な視力低下をまねいたり、最悪の場合は失明することもあります。日食の時に必ずといってもいいほど何名もの方が視力障害を起こしており、日食網膜症とよばれています。


日食網膜症は太陽を直視することによって、目の奥に赤外線やブルーライトとよばれる光を浴び、網膜がヤケド状態になったり、光化学的作用によって網膜細胞が機能を失うことから起こります。網膜や水晶体には熱さや痛みを感じる神経がありませんら、危険な状態であってもすぐにわからないのです。


日食網膜症の症状

網膜は視覚を感じ取る細胞の集まりですから、ここがやられると視力障害が起きてしまいます。網膜が破壊されると、最初は眩しさや充血といった違和感が生じます。しばらく経つと視力低下や暗点が見えたりし始めて、ひどい場合は視界の一部や全部が失われます。数週間から数ヶ月をかけて回復することも多いですが、最悪の場合は一生視力を回復することができなくなってしまいます。

以上、引用終わり。

大変分かり易い解説ですね。
目の組織には痛みなどを感じる神経がないのですね。タバコの煙が目に入ると結構しみるのですが、あれは何の痛みなんでしょう?あの痛みは網膜や水晶体の痛みではないということですかね。
ともあれ、最悪の場合は失明することもあるということですから、お手持ちの日食グラスを日経の記事にしたがって早急にチェックすべきです。みなさんお気を付けて日食を楽しんでください。


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