2012年4月19日木曜日

IMF管理? 日経「大機小機」に対する疑問

日経2012/04/18(水)マーケット総合2(15面)のコラム
「たゆたえどもユーロは沈まず」ですが、

最終段落に…

日本は最悪の財政赤字を抱えながら消費増税もたついている。ユーロ危機を防ぐため国際通貨基金(IMF)への協力に積極的だが、このままではIMF管理もありうる

との論説が記されています。

「ありうる」って?

何がどうなって、日本がIMF管理に陥るというのか、理解に苦しみます。


日本がIMFの管理下に?? ネバダレポートに騙される馬鹿な日本人(No.32)


日本がIMFの管理下に入るなどということは、全くあり得ないことだが、
この「無垢」なるコラム執筆者は、IMFを全く理解していないようだ。
国が借金をして、その返済ができなくなったらIMFに頼めば何とかしてくれる。
だから、日本も将来的にはIMFに頼らなければならないとでも思っているのだろう。


しかし、それは全く違う。
IMFは外国からお金を借りているとき外貨が足りなくなって困っている国を助ける。
お金に困っている国に対して金を貸してやるのではない。
具体的には、
IMFは外貨不足で困っている国の自国通貨を
ドル、ユーロ、円などの国際通貨と交換してやるということだ。
危機が去れば、その国は自国通貨を国際通貨で買い戻さねばならない。
ここですでに日本がIMFによる支援の対象外だと分かるだろう。
日本円は国際通貨であり、
日本がIMFに交換してもらうとしたら、
自国通貨である円を国際通貨である円と交換するだけだから、何の意味も無い。
要するに、
国際通貨を持つ国は、国際市場で他国の通貨との自由な交換が可能なのだから、
何もIMFに交換を依頼する必要は無く、中央銀行間でも自由に交換ができる。

この、大機小機なるコラム、
かなり頻繁にトンでも経済理論を振りかざしますね。
無駄に危機を煽るのはやめていただきたいものです。

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